2019年12月3日火曜日

シベリアオオハシシギ


武山秀一   横浜市戸塚区

野鳥の会に入会した1991年8月22日の谷津干潟探鳥会は忘れられない一日となった。今日はシベリアオオハシシギが来ている様ですと幹事さんから話しがあったものの、メダイチドリもダイゼンもキアシシギも同じに見えるのに、この広い干潟からどうやって見つけるのだろうと思っていた。すると、東京湾への導水路がある橋の手前の所に、凛と胸を張ってたたずんでいるではないか。買ったばかりの小さい双眼鏡でもハッキリ観察出来た。こんなに近くにいてくれた事と自分の双眼鏡で観察出来た事が嬉しく、感動と驚きでいっぱいだった。その時は、この鳥がどれほど珍しいかも知らなかったけれども、私をシギチ好きにしてくれたきっかけ鳥の一つであり、この日は今でも忘れられない私の宝物である。
あれから、二度目の出会いは無いけれども、遠くバイカル湖の近くで子孫を繋いでいてくれる事だろうと夏が来ると思い出すのである。